医療法人社団 城東桐和会
HPVワクチンは女子の「子宮頸がんワクチン」として知られています。しかし、現在、東京23区では独自事業として小学6年から高校1年生相当の男子を対象に、HPVワクチン接種費用の助成を行っており、無料で接種を受けることができます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。性行為を経験する年齢になると、男女を問わず多くの人がHPVに感染するといわれています。ウイルスの遺伝子型は200種類以上あり、その一部は子宮頸がんのほか、男子にも関連する中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの疾患の原因になることが分かっています。
男性がHPVワクチンを接種することで、中咽頭がん、肛門がん、尖圭コンジローマなどの原因と考えられているHPV感染の予防が期待できます。加えて、男性がHPV感染を予防することで、性行為によるHPV感染から女性を守り、子宮頸がんの予防につながる可能性があります。
15歳未満で1回目を接種する場合
1回目の接種から6か月以上あけて2回目を接種し、合計2回で完了します。
15歳以上で1回目を接種する場合
1回目接種の2か月後に2回目、さらに4か月後に3回目を接種し、合計3回接種します。
HPV ワクチン接種後には、発熱や接種部位の痛み・腫れなどがみられることがあります。また、注射に対する痛みや緊張、不安などをきっかけとして、失神が起こることがあります。過去には、広い範囲の痛みや手足の動かしにくさ、不随意運動(自分の意思とは関係なく体の一部が動くこと)などを中心とした「多様な症状」が報告され、接種勧奨が差し控えられた時期がありました。その後、さまざまな調査研究が行われていますが、現時点では「ワクチン接種との因果関係がある」とは証明されていません。